近年では、芸能人も入れている流行のアートメイク。
アートメイクに資格は必要なのでしょうか?
結論として、アートメイクには医師又は看護師の資格が必要です。
医師の管轄のもと看護師が施術を行うという運営になっていることが殆ど、それであれば合法と判断されています。
今回はアートメイクに必要な資格と必要な理由について解説していきます。
Tina(Yamada)さん
■プロフィール■
アジアを舞台にアートメイクを展開。様々な国際コースを修了。 左右両利きで施術を行える。AMGアートメイク技術統括。創業者。
■保有資格■
Phibrows Artist 資格保有 BAN8KOK BEAUTY プロフェッショナルPMUフルコース修了 DMITRY KHATKIN PMUアドバンスコース修了 HAIR SCALP CENTER SMPエッセンシャルコース修了 NANO REMOVALコース修了etc...
■クリニック紹介■
■SNS■
Instagram:yamada_artmake_gallery_
Instagram:artmake_gallery
アートメイクの施術は医師免許が必要

アートメイクは針を皮膚に通して色素を入れる行為なので、眉、リップ、アイラインに限らず、医師免許が必要になります。
なぜ、アートメイクの施術に医師免許が必要なのでしょうか?
医師、歯科医師、看護師等の免許を有さない者による医業(歯科医業を含む。以下同じ。)は、医師法第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条その他の関係法規によって禁止されている。ここにいう「医業」とは、当該行為を行うに当たり、医師の医学的判断及び技術をもってするのでなければ人体に危害を及ぼし、又は危害を及ぼすおそれのある行為(医行為)を、反復継続する意思をもって行うことであると解している。
引用:厚生労働省
針を皮膚に通して色素を入れる行為を医療従事者でない者が行うことは、人体に危害を及ぼす恐れがあるからです。
また、クリニックを開業してアートメイクの施術を行うことは、反復継続する意思を持って行うことにも該当します。
ただし、医師が常駐しているクリニックであれば、医療従事者の看護師が施術を行うことは可能です。
看護師・准看護師が施術するのはOK
実は医師免許を持たなくてもアートメイクの施術を行うことは可能です。
医師の指示の下で、看護師・准看護師が施術するのは違反にはなりません。
ただ、医師が常駐していないクリニックで、看護師・准看護師が施術するのは違法になります。
海外で施術するのに資格は必要?
上記のように、医師が常駐していないクリニックが施術するのは日本では違法になります。
では、海外でアートメイクの施術する場合は、どうでしょうか?
結論からいうと、国によって規制が異なります。
韓国の場合、韓国のニュースサイト「Daum」を翻訳すると、以下の内容が書かれています。
このうち「半永久化粧施術資格拡大案」は、半永久化粧施術が美容店などでもできるようにした。
これまでのすべての入れ墨の施術は、医療行為に分類され、医療関係者のみ可能だった。しかし、すでに美容店などで半永久化粧が暗黙のうちに行われているように、現在の市場環境を考慮して、資格要件を緩和したものである。
引用:Daum
上記のように、アートメイク(半永久化粧)の資格要件が緩和されたことで、韓国では無資格でも施術できます。
ただ、言語が通じないままカウンセリングと施術を受けるのはリスクが高いので、言葉が通じる日本での施術がおすすめです。
アートメイクを資格なしで施術するとどうなる?
前述した通り、医師が常駐していないクリニックがアートメイクを施術するのは違法です。
では、日本で無資格のクリニックが施術するとどうなるのでしょうか?
無資格者のアートメークは医師法17条(医師でなければ,医療をしてはならない)違反で法定刑は3年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金,又は併科です。
引用:堀法律事務所
上記のように、法定刑3年以下の懲役または100万円以下の罰金、または両方が課せられます。
アートメイクを施術するのに資格が必要な理由

上記で紹介したように、アートメイクは針で皮膚を傷つける行為なので医師が監修してないと違法になります。
無資格で施術して罪に問われるのはクリニックですが、実はアートメイクを受ける側にもデメリットがあります。
アートメイクを施術するのに資格が必要な理由として、以下の内容が挙げられます。
アートメイクに資格が必要な理由と受ける側のデメリットについて解説していきます。
1.表皮麻酔と痛み止めができないため
この投稿をInstagramで見る
アートメイクでは表皮麻酔を眉に塗ることで、痛みを和らげることができます。
アートメイクの施術に必要な麻酔にも資格が必要なのはご存知でしょうか?
麻酔行為は医行為であるので医師、歯科医師、看護婦、准看護婦または歯科衛生士でない者が、医師又は歯科医師の指示の下に、業として麻酔行為の全課程に従事することは、医師法、歯科医師法、保健婦助産婦看護婦法又は歯科衛生士法に違反するものと解される。
引用:厚生労働省
上記のように、アートメイクの施術だけでなく、医師の指示なしで麻酔を行うことは医師法違反に該当します。
無資格のクリニックで施術を受けてしまうと、麻酔なしでアートメイクを入れることになる可能性があります。
医師の監修の下で施術しているクリニックでは、表皮麻酔や痛み止めを使用して、できるだけ痛みを感じずにアートメイクを入れることができます。
できるだけ痛みを感じずに施術を受けるためにも、医師が常駐しているクリニックを選びましょう。
2.無資格のクリニックによる危害が多いから
前述した通り、アートメイクは皮膚に針を通して色素入れる行為が医業に当たるため無資格での施術は違法になります。
実は無資格で施術しているアートメイククリニックの方が、危害の件数が多いというデータが出ています。
アートメイクは人の皮膚に針等で色素を入れるものであり、危険性の高い行為であるため、 日本では医師免許を有しない者が業として行えば医師法違反にあたるとされている(平成 13 年 11 月 8 日医政医発第 105 号)。PIO-NET(注3)にはアートメイクに関する危害が 2006 年からの 5 年で 121 件(注4)寄せられている。その95%はアートメイクの施術を提供しているサロンやエステサロン等で行われており、医師免許を有しない者が行った施術によると思われる事例である。
引用:国民生活センター
上記のように、アートメイクの危害121件のうち95%が医師免許を有しない者が施術を行ったというデータが出ています。
つまり、無資格のクリニックで施術を受ける方が、危害を受ける確率が格段と高くなるということです。
アートメイクを失敗されないためにも、無資格のクリニックで施術を受けるのは避けましょう。
3.アートメイクマシンの購入ができない
アートメイクマシンは医療機器に該当するので、無許可(=医師による購入でない)で購入できるマシンでの施術は違法です。
つまり、資格のないクリニックでは、無許可で販売しているアートメイクマシンを使用している可能性があります。
無許可で販売しているマシンによるトラブルに巻き込まれる可能性を避けるために、無資格のクリニックは避けましょう。
アートメイクに資格は必要な理由まとめ

アートメイクは皮膚を傷つける医療行為なので、医師が常駐している必要があります。
また、受けた側が罪に問われることはありませんが、危害を受ける確率が格段に上がります。
施術する側だけでなく、アートメイクを受ける側も無資格のクリニックは避けるようにしましょう。
アートメイクの通信スクール
アートメイクは医師が常駐しているクリニックを選ばないと、危害を受ける確率が高くなることがわかっています。
ただ、医師免許を持っているからといって、施術者の技術力が優れているとは限りません。
あくまで医師免許はクリニックを合法に運営するための手段であって、技術力とは関係ないからです。
では施術者である、医師、看護師はどのようにして技術を習得するのでしょうか。
アートメイクの施術法は医大や看護学校では学べる機会はありませんので、専門のスクールや技術者の元で習得する方法が選ばれています。
アートメイクギャラリーの運営するAMG Artist School【AAS】では、海外で資格を取得した現役スタッフのオンライン講義が受講できます。
また、無資格であっても、海外在住の方や今後海外で施術をする予定の方は人工皮膚までの講義は受講可能です。
オンラインの他、現役スタッフが教える実地指導もありますので、アートメイクを基礎からしっかりと学ぶことが可能です。
アートメイクの施術者になりたい方、最新技術で技術力を高めたい方は受講してみてくださいね。