後悔しないために!リップアートメイクの7つのデメリットと対策ポイント

リップアートメイクで後悔しないために知っておきたいデメリット

1. 痛み・腫れ・ダウンタイムが長い

唇は皮膚が薄く、麻酔が効きにくい

リップアートメイクは、唇の皮膚が非常に薄いため、施術中に麻酔を使っても刺激や圧を感じやすい部位です。施術者の技術や色素の入れ方にもよりますが、「チクチク」「ピリピリ」とした感覚が続くこともあります。

施術直後は赤みや軽い腫れ、ひりつき感が伴うのが一般的です。唇はむくみやすく、1〜3日程度のダウンタイムが発生することもあります。場合によっては、かさぶた形成や皮むけが起こるケースも。これは色素が定着する過程で起こる自然な反応とされていますが、気になる場合は保湿ケアと刺激物の回避を徹底する必要があります。

それでもリップアートメイクをおすすめする理由

ここまでデメリットを挙げてきましたが、得られるメリットはそれを上回る価値があります

  • 自然な発色で、すっぴんでも血色感のある口元を実現
  • 毎日のリップメイクが不要になり、忙しい朝でも時短&ストレスフリー
  • 口紅の色移りやマスクへの付着が気にならない、清潔感と快適さ
  • 顔全体の印象UPにつながり、自信を持って人と会える

つまり、痛みやダウンタイムといった一時的な不便さを乗り越えることで、毎日のメイク習慣が変わり、暮らしや気分にポジティブな影響をもたらすといったメリットがあります。信頼できる施術者・クリニックを選び、正しい知識を持って進めれば、十分に検討する価値のある選択肢といえます。

2. 色素の定着難・色ムラ・剥がれやすさ

1回では定着せず、複数回の施術が必要

唇の皮膚は非常にデリケートで、色素が安定して定着しにくい部位です。特にリップアートメイクでは、1回の施術では理想の色に仕上がらないことが一般的です。施術後に一部色素が抜けてしまう、薄くなるといったケースも多く、2〜3回の施術を前提としたコース設計が主流となっています。

ターンオーバー・乾燥で色が抜けやすい

唇はターンオーバー(新陳代謝)が早く、施術直後の皮むけやかさぶたの形成が色素の定着を左右します。乾燥やこすれに弱く、飲食や紫外線の影響でも色が変わりやすいため、アフターケアの徹底が不可欠です。特に保湿不足は定着失敗の一因となるため、ワセリンや専用の保護バームの使用が推奨されています。
また、施術後のリップメイクや強いクレンジングも避ける必要があり、最低でも1週間は慎重なケアが求められます

3. 変色・色むら・左右差などの仕上がりリスク

緑っぽい・紫っぽい色への変色リスク

リップアートメイクは、時間の経過とともに色味がくすんだり、思わぬ色に変化する可能性があります。特に、肌質やアフターケアの影響で、緑がかった色や紫っぽいトーンに変わってしまうケースも報告されています。
この現象は、色素の分解や代謝のスピード、さらには肌との相性に左右されやすいため、施術前に施術者と色味の経年変化について十分に話し合うことが重要です。

左右非対称や形が崩れる可能性

唇の左右差や輪郭のわずかなズレは、仕上がりを大きく左右します。特にリップは顔の中心に位置するため、少しの歪みでも目立ちやすく、左右非対称や輪郭がガタつく仕上がりになってしまう場合があります。
原因としては、施術者の技術差・カウンセリング不足・唇の動きや腫れの影響が考えられます。そのため、初回カウンセリングでの事前デザイン確認や、実績のある医療機関選びが重要です。

とはいえ、こうしたリスクを理解したうえで適切な対策を講じれば、メイクの手間を減らし、自信の持てる自然なリップラインを長期的にキープできるのがリップアートメイクの大きな魅力です。
「完璧を目指す」よりも、「ベースの唇を整える感覚」で取り入れることで、後悔の少ない満足度の高い結果につながるでしょう。

4. デザイン変更の難しさ・修正に時間と費用

一度入れると簡単に消せない

リップアートメイクは、半永久的に色素が定着する医療施術であるため、一度入れたデザインを簡単に変えることはできません。
施術後、「思っていた色と違う」「もっとナチュラルな仕上がりにしたい」と感じても、すぐに修正するのは難しく、一定期間はそのまま過ごす必要があります。
このような“後悔”を避けるためにも、カウンセリング時に仕上がりイメージをしっかり確認し、ナチュラルなカラーを選ぶのが基本です。

除去や修正にはレーザー・追加費用が必要

デザインを変えたい場合や失敗を修正したい場合、除去レーザーや色素を薄める専用薬剤による処置が必要になるケースもあります。
これらは複数回の施術が必要で、費用も数万円単位で追加となることが一般的です。また、肌への負担やダウンタイムも避けられません。
したがって、最初のクリニック選びと施術者との事前すり合わせが非常に重要です。

しかし、逆に言えば、一度きちんとデザインが決まれば長期的に美しいリップラインが維持できるというのがアートメイクの最大の魅力。
メイクの手間が減るだけでなく、すっぴんでも顔色が明るく見えるなど、日常にポジティブな変化をもたらしてくれます。
「修正の難しさ」を理解したうえで、初回の選択を慎重に行えば、後悔のない施術につながるでしょう。

5. 感染症・口唇ヘルペスなどの肌トラブル

施術後は傷つきやすく、感染リスクあり

リップアートメイクは、皮膚に微細な針を用いて色素を注入する医療行為のため、施術直後は唇の表面がデリケートな状態になります。
このため、施術後数日は、唇が外的刺激に弱くなっており、細菌などによる感染症リスクが高まる期間です。
特に衛生管理が不十分な施設や、自宅でのアフターケアを怠った場合には、化膿・炎症・長引く赤みなどの肌トラブルが起こる可能性があります。

口唇ヘルペス再発誘因になる場合も

また、過去に口唇ヘルペスを経験したことがある方は、施術後の刺激によって再発することがあります。
これは施術によって免疫力が一時的に低下し、潜伏していたウイルスが活性化することが原因です。
事前に医師と相談し、予防薬(抗ウイルス薬)を処方してもらうことで、リスクを最小限に抑えることができます。

このようなリスクがある一方で、信頼できる医療機関で衛生管理が徹底された環境で施術を受けることで、感染やトラブルの可能性は大幅に軽減されます。
さらに、正しいアフターケア(清潔保持・保湿・紫外線対策など)を実践することも、トラブル予防に直結します。
施術後数日を丁寧に過ごすことで、美しい仕上がりと長持ちする発色を得られるため、慎重さと対策のバランスが重要です。

6. MRIへの影響や検査制限がある場合も

微量金属成分で発熱やノイズの可能性

リップアートメイクに使用される色素には、酸化鉄などの微量金属成分が含まれていることがあります。これにより、MRI(磁気共鳴画像)検査の際に発熱や画像ノイズが発生する可能性があるとされています。
ただし、現在はMRIに対応した安全性の高い色素を使用するクリニックも増えており、信頼できる医療機関で施術を受ければ過度な心配は不要です。

MRI検査時は必ず申告が必要

リップアートメイクを受けたことがある方は、MRI検査前に必ず医師や技師に申告しましょう。
申告があれば、検査時の安全確認や必要な配慮がなされ、リスクを最小限に抑えることができます
また、施術記録(施術日・使用色素の種類・部位など)を保管しておくと、いざという時にも安心です。

万が一の影響を防ぐためにも、MRIに対応したアートメイク色素を使用しているかを事前に確認し、信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。

7. メンテナンスが必要・コストも時間もかかる

2〜3年で色は薄くなり、リタッチが必要

リップアートメイクは半永久的ではなく、約2〜3年で徐々に色が薄くなっていくのが一般的です。
これは皮膚のターンオーバーによる自然な色素の排出が原因で、美しい仕上がりを維持するには定期的なリタッチ(色の補正)が必要です。

ダウンタイム・費用を含めた総コストがかかる

アートメイクは初回施術の料金だけでなく、数年ごとのリタッチ費用や、施術後のダウンタイム中に必要なケア用品なども含めると、想定より出費がかさむ場合があります。
さらにリタッチのたびに数日間のダウンタイムが発生するため、時間的コストも見逃せません。

とはいえ、日々のメイク時間を短縮し、常に理想的なリップの発色をキープできるというメリットを考えれば、費用と時間をかける価値があると感じる方も多くいます。

デメリットがあってもリップアートメイクをおすすめする理由

リップアートメイクには、色素の定着の難しさや仕上がりの個人差、メンテナンスの必要性、感染リスクなど、いくつかのデメリットや注意点があります。しかし、それらを理解したうえで適切な対応を取ることで、得られるメリットの方が大きくなるのがリップアートメイクの本質です。

すっぴんでも血色のある美しい唇が手に入ることは、毎日のメイクの手間を省くだけでなく、自分に自信を持てる大きな要素にもなります。さらに、色落ちの心配やマスクへの色移りもなく、日常生活を快適に過ごせる点も魅力です。

もちろん、施術者選びやアフターケアなど慎重な判断は必要ですが、正しい知識と信頼できるクリニックのもとで行えば、長期的に美しい唇をキープすることが可能です。

リップアートメイクは「リスクを理解したうえで正しく選択すれば、日々の生活に大きなポジティブな変化をもたらしてくれる美容医療」です。